2020年08月13日

陸奥一人旅その3

7日目は奇跡の一本松の高田松原を後に三陸沿岸をさらに気仙沼に向かって南下、相変わらず道中はこんないい景色が続き、ところどころ立ち寄って写真を撮る。車の交通量は少ない。
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八戸から宮古(盛駅)までは鉄道が復帰したが(NHKTVあまちゃんで有名に)、そこから石巻まではBRTバス路線に振替になり、多くの線路がこのようにBRT舗装されてしまった。鉄ちゃんとしては鉄道を復帰してほしかったなあ。
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気仙沼の大島には1昨年橋が出来て前のようにフェリーで渡ることもなくなり、便利にはなったがちょっと寂しい気持ちもする。日本全国、小島へ渡るフェリーや渡し船が廃れているね。
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今日の宿は、またまた道の駅で「上品の郷」・・(じょうぼんのさと)と読む。・・いう。日帰り温泉やコンビニもすぐ隣にあり便利だ。駐車場はあまり大きくないが車中泊の車がかなりある。相変わらずエンジン掛けっぱなしの煩いトラックがいるが、あれは冷凍・冷房車なのかな?荷物を腐らせないためずっとエンジンをかけて冷凍冷房庫を冷やしているのか?
でもまあ今日も涼しくて車内は暑苦しさを感じなくて何とか眠れそうである。
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8日目は気仙沼を後に松島を廻って仙台へ。途中石巻市の大川小学校の後を見に行く。震災で多くの生徒や教職員が犠牲になったところだ。この辺の北上川は川幅も広く水量も多い。学校は堤防より一段低いところにあり、津波が堤防を越えたらひとたまりもない所だった。後ろに控えた山に逃げられたら助かったのにと今更思うが、その時の教職員の経験と地震津波に対する知識がほかの助かったところとは違ってしまったのはいまさら言っても仕方がないが・・・残念である。あの地震は多くの人の想定外だったんだね。
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松島は結構な人出がいた。景色は確かに素晴らしいが瑞巌寺周辺にだけ集中していた。土産物店や食べ物店もその辺に集中し、遊覧船乗り場もある。
ちょっと外れたところで甘い団子で一服!
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仙台は本来なら七夕まつりの時期だが今年は中止で残念!七夕の飾りが盛大にまつられるアーケードの商店街をぶらぶらと散策するが、代わりと言ってはなんだが小さな竹飾りが各商店前に飾られてあった。東北の大都市の週末にしては人通りはそれほどでもないが、やっぱりコロナの影響か。

9日目は午前中仙台城址(青葉城ともいう)を見学。杜の都とあって確かに大樹が多く規模も大きい。我が駿府城と違って戦国時代の城だけあって小高いところに大きな本丸跡がある。ところが城につきものの天守台がないので係りの男性に聞くと、徳川家康に遠慮して天守を作らなかったとか。
本丸跡から仙台市街を望む。
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福島目指して国道6号線を南下、途中ちょっと外れて脇道に入ったりすると津波で亡くなられた集落の集団墓地かまだ新しい墓石が並んでる場所や、見事なひまわり畑に遭遇。墓石の暗い色とヒマワリの明るい黄色の対照が心には複雑で、なんともいえない。
今夜の宿は「道の駅そうま」静かで休憩所は夜も開いておりWIFIも使えるし有難い。
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10日目は福島原発のある浪江町を6号線は通って茨城県へ。福島原発近辺は人や自転車の進入は駄目で乗用車のみOK通れる。まだ放射線の影響が残っているから遅い自転車や人は長い時間滞在するとよくないということか。6号線からわきへ入る道は立ち入り禁止の柵が置いてあり、「この先帰還困難地域のため・・」という看板があちらこちらに建てられていた。でも工事関係車両が出入りする脇道には警備員が立って出入りを見張っているがあの人たちは大丈夫か?放射線防御の服かなんかでも下に着ているとしたら暑さで大変なことだ。
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仙台から南の海岸は三陸のリアス式海岸の入り組んだ断崖や岩の海岸線と違って砂浜が多くなる。
サーファーの楽しむ浜の近くにある塩屋岬。それまで何ともない所だったが美空ひばりの歌で一気に観光地となてしまった。
この後の茨城・千葉と同じく多くのサーファーが波乗りを楽しんでいた。
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実在は確かでないが一応文学などでも有名である勿来の関へ寄り、そのあと20歳ころ訪れたことのある袋田の滝(日本三名瀑の一つ)へ42年振りの観光。国道6号線からは内陸部へ入って一時間ほどだが、途中の道は細くてカーブの連続で緊張する。42年も経っているので記憶は定かではないが、前回と比べ土産物屋や食い物屋が圧倒的に増え駐車場も結構混んでいて(500円)そこそこの人混みだった・・・当然か。その上自然の滝を見るのに入場料を取っている。もっとも、滝の展望台とか歩きやすい地下通路(前は山道を登った記憶が)やエレベーターが設置されていたけどね。観光客呼び込みの投資だろうけど、自然のものを楽しみに行くのに金をとるのはイマイチ釈然としない。袋田の滝は別名四段の滝と言われているが、すべてをいっぺんに見られるところはない。
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この近辺の茨城には適当な車中泊場所がないので、どんどん南へ走るがもう暗くなってきた。途中のファミリーレストラン「ガスト」で食べたこの旅初めてのヒレカツが思いのほか旨くてファミレス侮れないぞと思ったよ。適当にネットで探した近くの「道の駅たまつくり」(茨城県行方市)に落ち着くが、落ち着いたのはしばらくの間だけ、10時ころから原チャリ族やオートバイ族が集まり始め煩い煩い!(最悪)そんな時間だけれども早速逃げ出して近くのもう一つの道の駅「いたこ」へ・・・・潮来の伊太郎・潮来花嫁さん、の水郷の潮来である。恐山のイタコとはちょっと違うっぞ!静かで車中泊の車も多くて安全そうで、最初からここへ来ればよかったなあ。最後の車中泊場だ。

11日目は潮来の隣町の鹿島の鹿島神宮へ。杉の巨木の多い荘厳な雰囲気のある古社である。朝早いため駐車場係りが出勤しておらず、門前のすぐ近くにタダで止めて観光できてしまった・・ラッキー。これからはなるべく早朝時間帯を狙って観光しよう!!
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車を走らせていると巨大なスタジアムが見えてきた、何だろうと思ったらJリーグの鹿島スタジアムだった。わが町清水エスパルスとは大違い。周辺施設サブグラウンドも立派でこれなら優秀な選手が集まるはずだと思ったが、清水との最近の成績の差はこういうところの差も出るんではなかろうか。。誰だってどうせなら立派なところでサッカーしたいよね。
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この旅の最初のころに本州最北端を制覇したので、今度は本州最東端を制覇すべく千葉県の銚子の犬吠埼へGO!(本州最南端と最西端はかなり前に制覇)。
しばらくして利根川沿いを進むが坂東太郎と異名をとるだけあって川幅も広く水量もあって堂々たる川である。その後今夜の宿泊地勝浦へ九十九里浜沿いの道をひたすら走る。ここでもサーファーはよく見かける。
勝浦のホテルへ4時少し前に到着。ここでゆったりと旅の疲れを温泉で癒し、最後の自宅への走行の英気を養う。
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これで一応東北太平洋岸車中泊の旅も終わり。長くて退屈な旅日記をご覧くださった方々、どうもありがとうございました。
posted by yosi&ゴン at 15:41| Comment(4) | 日記

陸奥一人旅その2

4日目は下北半島の東のはずれ尻屋埼へ、ここは雪の中に佇む馬の写真を見たことがあるかもしれませんが、その寒立馬でも有名な岬です。幹線道路から外れて岬へ行く道は集落もなくすれ違う車もたまにダンプカーが通るだけ。
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ここでは中部日本なら春、または夏に高山に咲いているような花が見られる。
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さあここから一路南下するのみ。太平洋沿岸沿いに三陸を目指す。海沿いにはポツポツと人家が表れ港がある。ここは津波にやられなかったのだろうか?古い木造の家屋がところどころ残っていて、”う〜んいいなあ”。”廃校になった小学校の朽ちた校舎もいいぞ”
昆布取りの合間にばあちゃん達がおしゃべりに花を咲かす、漁港ではイカ釣り船が停泊し、年老いた漁師が網を繕っている。まるでなんか映画の世界みたいだ。
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今日の宿は三陸の北の入り久慈市の町中にある道の駅どふう館、ここは建屋の前の駐車場は狭いがちょっと上った第二駐車場は広くて静かで水道もあっていい。トイレは下の降りなければならないけど、小のほうならそこいら辺でも暗がりなら・・・・
道の駅内には立派な山車が飾ってあった。今年はコロナの影響で東北三大祭り以外にもいろんな土地の祭りが中止になってしまって、地元の人は寂しいだろうなあ。
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5日目は久慈駅から二つばかり南の陸中野田駅まで行って車を止め、三陸リアス鉄道に乗る、数駅乗ってまた戻ってくるだけだが楽しい。数年前朝ドラTV「あまちゃん」で有名になった鉄道である。海沿いの絶景地を走り、見どころではわざわざ列車を止めて眺望を楽しませてくれる。
これはその列車内からとった写真と、後から国道沿いに車を走らて橋の上から列車を撮った写真。
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その後三陸沿いを宮古市まで走り(ずっと国道45号線)、港の近くのまたまた道の駅みやこで今夜の宿泊。早く着いたのでそこから車で20分ほどの日帰り温泉「湯ったり館」で汗を流し。食料を仕入れついでにガソリンを入れ戻る(ここまで清水から訳1500km)。
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6日目は道の駅近くの有名観光地、浄土浜へ。朝早いせいか観光客もほとんどいない。波が静かで水のきれいな海に白い奇岩が映える。今日の気温27度水温19度とあったが、水はきれいで透明度は高そうだが、伊豆と違ってカラフルな魚の姿も小魚の姿も見えないから潜っても面白くないかもしれない。
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浄土ヶ浜を後にさらに南下、ところどころ見え隠れするリアス式海岸の景色は素晴らしくドライブも飽きない。幹線道路から外れて岬のほうへ回る道に入ったりするが、行き止まりだったり通行止めだったりと時間を無駄にしたりするのも自由で楽しい。三陸海岸は細かい入り江や湾がずっと続いていて、漁港だらけ。東日本東北大地震の爪痕はまだまだ残っていて、復興途上だ。1000年に一度の大地震のために陸からは海が待ったく見えない津波防潮堤が延々と続く。
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奇跡の一本松で有名になった陸前高田には立派な道の駅と地震記念館が出来ていた。防潮堤の内側は津波で更地になったままの土地がいまだ広がっているところも多い。
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posted by yosi&ゴン at 15:08| Comment(4) | 日記

陸奥一人旅その1

どういうわけか、陸奥一人旅に出かけたワタクシであります。
30日夜、俺は一路東北目指して東名高速へ。
さすがに朝まで走り続ける体力気力はなく、途中の神奈川厚木PAで最初の車中泊。ところが乗用車ゾーンまで侵入して止めているトラックが、エンジンをかけたまま運転手が寝ているので、煩い事この上なく、寝られたもんではありませんでした。

翌朝、高速に乗る前にコンビニで買っておいたお握りとお茶で軽く朝飯を済ませ、出発。一時間おきに休憩を取りながら一気に岩手県花巻市まで北上。今夜の宿は「道の駅とおわ」日帰り温泉が併設された静かでいい場所です。車中泊しても文句は言われない・・・たまに車中泊お断りの道の駅がある。

次の日は民話の里、遠野へ。柳田国男記念館とかとおの民話の館などを見学。真新しくて有難みの少ない蔵の町などが出来ていた。
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次に盛岡へ寄ったが、あまり見るべきところなさそうなのでマクドへ寄ってWIFIやって、昼食。今日の車中泊地をネットで探して陸奥小川原湖畔の「道の駅おがわはら」に決定。ここも日帰り温泉が隣にあり傍に交番もあって安全!昨日の日帰り温泉は600円だったがここは300円と安い。ただし石鹸類は無し。
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3日目は恐山目指してさらに北上。無料の高速道路はあるし、道はがら空きで快調。恐山に近づくとあたりに硫黄の匂いがしてきた。恐山のイタコはどこにいるんかい!?寺には生臭坊主が入山料を徴収しておった。
山門の両側に温泉小屋がある。緑がかった白い濁り湯、誰も入っていない。左後方に何々地獄というのが広がっていて巡るようになっているが、どれも別府や箱根や雲仙に比べるとしょぼい、しかもあちこちに10か所以上も菩薩や明王、仏の石像が建てられていてその前に全てお賽銭箱を置いてある。こんな強欲な寺では後利益などあるはずもない。
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恐山を後に断崖奇岩の仏が浦へ。駐車場からの下って浜へ降り、また駐車場へ登り返すのがえらかったなあ、大汗かいた。
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次に向かったのは下北半島&本州最北端であり、一本釣りのまぐろ(高価)で有名な大間へ行ってきました。今日はここの民宿海翁へ一泊することに、連日車中泊では老体が持たないもんね。急遽ネットで調べて電話をしたのだが。快く泊めていただいた。ただ夕飯は間に合わないとのことで他で食べてくるように言われたが、朝飯は有り、でも泊り客は俺一人だったようでなんだか申し訳なかった。急な申し込みにもかかわらずとても感じの良いおかみさんで、夜頼んだビールはサービスでタダにしてくれた上、乾燥ヒジキのお土産までもらってしまった。
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コロナの影響か?他県ナンバーの車があまり見なかった。GOTOキャンペーンにもかかわらず自粛しているのかな?

運転し続けで血流が悪くならないように、良さんではないが俺もふくらはぎサポーターをして運転しています。
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posted by yosi&ゴン at 13:44| Comment(4) | 日記